道新カルチャー面のアーサー・ビナード連載《言の葉工務店》がめっぽう面白い。この日は冬の寒さ、切なさを、そのテーマで軽妙な詩を書いた山之口獏や草野心平を例に挙げつつ語った。題して〈人間が味わう「心の冬越し」〉。〈草野心平は蛙を鏡に、同じ生物であるぼくらの心身の仕組みを描く。冬眠中の「土のなかの靄のような幸福」まで味わわせてくれる。「心平診療内科」と呼んだら胡散臭く聞こえるが、心の冬越しには最適だ。〉と。
道新社会面には、函館出身の女性能楽師柏崎真由子が3月2日に、国立能楽堂で『道明寺』のシテを初めて演じるとの記事。道内出身の女性能楽師として34年ぶり(1990年に、小樽出身で重要無形文化財総合認定保持者の足立禮子が演じた)。シテ以外にも、地謡、笛、小鼓、太鼓など可能な限り出演させるのは、能楽史上初の試みという。
《言の葉工務店》が面白い
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