雪まつり会場の巨大オブジェ

 道新カルチャー面は、SIAF2024の雪まつり期間中の催し中心に紹介。雪まつり会場は、オーストラリアのスタジオ・エネス制作のバルーン状のオブジェ『Airship Orchestra』が展示される。《金曜シネマ》はビクトル・エリセ監督の『瞳をとじて』。朝日新聞夕刊にも同じ映画の記事。半世紀前の『ミツバチのささやき』にも子役で出演したアナ・トレントにインタビューしている。第14回道展U21の大賞は、札幌大谷高3年、竹内優希の油彩『雪華』に決まった。道新社会面。
 浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」が国と道に対し、サケ漁の集団的権利を求めるよう求めた訴訟が1日に結審した。判決は4月18日。
 2月3日は札幌・南区の旧真駒内緑小(札幌市立大学まこまないキャンパス)で、南区アートダイアローグvoi.1が開かれた。ここで展覧会を開催している八子直子、北川陽稔と南区アートプロジェクトの国松明日香実行委員長の鼎談と、聴衆との車座集会のような形。地域のアートにフォーカスした意欲的な試みであることは評価したいが、テーマ設定があいまいで、発言者がそれぞれの思惑で議論を拡散させてしまった感があり、残念。多くのアーティストが区内に住んでいるため「アートによる活性化」を掲げる南区(役所)の思惑に沿って「まちづくり」を考えたい人、それよりも展示のあり方と作品について語りたい・聞きたい人、作家のステートメント(声明)と作品理解の相関関係を深掘りしたい人、「南区」をアイヌ語をもじった「ミナミナク」と読ませるセンスを疑う人…。どれも重要な視点だからこそ、テーマを絞り込んで、ひとつひとつ発言を吟味して進めてほしかった。


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