朝日新聞の小澤征爾追悼は、かくも手厚い。朝刊には編集委員の吉田純子が「泣き虫マエストロ」を。夕刊では読売交響楽団の首席客演指揮者を務める山田和樹のエピソード。9日夜の山田=読響のプログラム後半は、武満徹『ノヴェンバー・ステップス』とベートーヴェン第2交響曲だった。くしくも1967年に小澤の手でニューヨークで初演された演奏会と同じ組み合わせ。山田は、午後7時に伝えられた訃報は演奏会に臨む音楽家に憂いがないようにとの配慮ではないかと考え、黙禱や拍手を慎むことを観客に求めず、通常通りに演奏したという。
道新は優れたバレエ指導者・久富淑子の《哀惜》。札幌生まれ、滝川育ち。熊川哲也をはじめ、各国のバレエ団でプリンシパルなどとして活躍する後進を育てた。
手厚い朝日の小澤追悼
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