ジェンダー・ギャップとアート

 3月8日の国際女性デーの道新一面は、北海道のジェンダー・ギャップ指数が都道府県で最下位である事実を報じた。札幌圏版には、子育て中の母親ら女性でつくる吹奏楽団「札幌mommy’sプラス」が結成17年との記事。
 道新カルチャー面には、札幌出身の宮嶋風花監督の商業デビュー作『愛のゆくえ』が、9日からシアターキノで上映されるとの記事。半自伝的な物語という。《金曜シネマ》は香港映画『燈火(ネオン)は消えず』。6月に閉館する道新ホールでは、5月17日にコッキーポップコンサートが開かれる。佐々木幸男、すずき一平、大石吾郎、因幡晃、高木麻早、庄野真代。懐かしすぎる。《ステージ》は、『鮭なら死んでるひよこたち』。岡山県の守安久仁子の作を、札幌の羊屋白玉が演出し、出演者は札幌、福岡、名古屋、東京から参加した。
 国際女性デーと同じ日の社会面に、こんな記事も。SIAFの関連で開かれたアート展「すすきの夜のトリエンナーレ」で、60代男性美術家による来場者へのコスプレ強要がハラスメントに当たるとして、被害者の会が声明文を発表した。ススキノで働く女性のドレスなどで扮装してもらい、SNSに写真を載せるなど、いわゆる「参加型」のアートとしても理解は得られないだろう。
 札幌10区新聞。北海道博物館では、スタッフ一押しの収蔵資料や活動を紹介する展覧会が開かれている。北海道銀行本店のビルで開かれてきた道銀文化財団のコンサートは、3月14、15日で最後となる。ビル移転に伴う取り壊しに伴う。
 朝日新聞北海道面には、星野道夫の道内では11年ぶりとなる写真展「悠久の時を旅する」が、4月20日から北海道立帯広美術館で開かれるとの記事。社会面。2019年のあいちトリエンナーレで、河村たかし市長が「表現の不自由展・その後」を問題視して補助金を一方的に打ち切ったことに対する実行委員会の訴えは、名古屋市の敗訴が確定した。


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