道新カルチャー面。有島武郎の童話『一房の葡萄』の文庫本と絵本版『ひとふさのぶどう』を、中西出版が刊行した。昨年の有島没後100年を記念しての企画。ニセコ町の有島記念館によると、若い世代の有島の知名度が低下しているという。絵本は、なかいけいが絵を、けーたろうが文を担当した。北海道立文学館は、札幌出身の加清純子の油彩画『H子』を28日から公開する。苫小牧の苫美堂を経営する加藤和東(かずとも)が文学館に寄贈した。4月6日まで常設展示室に飾る。中島岳志の《論壇時評》は大相撲と「入日本化」の概念について。《漫画最前線》は榎本俊二『ザ・キンクス』。