• 『北の国から』の中嶋朋子

     朝日新聞北海道面。JR根室線の富良野―新得間の運行終了に合わせ、『北の国から』に出演した中嶋朋子がインタビューに応じた。撮影当時、列車が出てくるシーンがあると、運行本数が少ないため撮影が限られ、とても1日では終わらないと感じたそう。〈8歳から30代まで、一番濃密な、いろんな変化のある時間を(ドラマと)共に過ごした。だから一つの人生なんですよね。私の人生というより、『北の国から』という別の人生があるという感覚なんです〉
     道新カルチャー面。《音楽季評》は、ピアノ王国・北海道を支える日本ショパン協会北海道支部の創立50周年記念コンサート、LCアルモーニカの『アンドレア・シェニエ』ほか。キタラと札幌音楽家協議会の連携プロジェクトによる「札幌の音彩Ⅰ」では伊福部昭『アイヌの叙事詩による対話体牧歌』、ブラームス『四つの歌』が演奏された。評は三浦洋。《奏で人・札響》はクラリネット首席奏者の三瓶佳紀。第50回美工展の北海道美術工芸展協会賞は、札幌の志水文恵『イマジナルセル』に決まった。児童文学の新人賞「福島正実記念SF童話賞」に、小樽の会社員やませたかゆき『ぼくがぼくに返信する方法』が選ばれた。

  • 道近美整備3案の試算

     道新社会面。老朽化した北海道立近代美術館の三つの整備案それぞれの費用試算・休館期間がまとまった。改修案は75〜95億円・工事による休館は2年、現地新築案は165〜200億円・休館は4年、移転新築案は150〜185億円・休館は1年。

  • 『七帝柔道記』続編


     道新カルチャー面は、『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』(KADOKAWA)を書いた作家・増田俊也インタビュー。古谷経衡の《考えるピント》は、ギャンブル依存症を取り上げた。《あにけん!》は、リモート作業が可能なことを強みとして成長を続けた新型コロナ禍のアニメ業界。
     道新札幌圏版。《ディープに歩こう》第10部・琴似のプロローグ。

  • ダーチャ・マライーニ 6月来日

     イタリアの作家ダーチャ・マライーニ(87)が6月に来日する。父フォスコ・マライーニがアイヌ文化を研究するため北大にいたころ、スパイ容疑で学生らが逮捕された「宮沢・レーン事件」の宮沢弘幸、レーン夫妻と交流があった。ダーチャは昨年、宮沢との交流など反省をまとめた『Vita Mia』を刊行している。「宮沢・レーン事件を考える会」が招いた。道新社会面。
     道新《読書ナビ》の「ほっかいどう」は、山内正明『さっぽろ歴史&地理さんぽ』(亜璃西社)。著者は高校で地理を教える教員らのグループ「札幌地理サークル」の前会長。地名にこめられた歴史を掘り起こしている。

  • 日本文化人類学会が正式謝罪

     日本文化人類学会の真島一郎会長が5日、オンライン記者会見でアイヌ民族をめぐる過去の研究姿勢について正式に謝罪した。1日には声明を発表していた。
     道新カルチャー面は、札幌交響楽団の正指揮者3年目となる川瀬賢太郎インタビュー。名古屋フィルハーモニー交響楽団音楽監督、オーケストラ・アンサンブル金沢のパーマネント・コンダクター(常任指揮者)の立場にもある。〈札響は圧倒的にリハーサル初日のクオリティーが高い。楽団員のみなさんがきっちり準備してくれているということでしょう〉。吹奏楽部や合唱部などへのアウトリーチもアイディアとして持っているそう。《音楽会》は3月11日に行われた声楽グループ「ラ・フォンテヴェルデ」の演奏会。ドイツ三十年戦争のころに生まれたハインリッヒ・シュッツの『音楽による葬送』などを演奏し、東日本大震災への鎮魂を掲げた。評は中村隆夫。他に《穂村弘の迷子手帳》。

  • ライジングサンは8月16、17日

     道新カルチャー面。クリエイティブオフィスキューの若手タレント、阿部凜が、舞台、ドラマ、グラビアなど全国区で活動している。《金曜シネマ》は『パスト ライブス/再会』。今年のライジングサン・ロックフェスティバル(RSR)は、8月16、17日。スピッツが21年ぶり、スカパラは20回目の出演となる。
     昨年7月にオープンした札幌・狸小路の水族館「AOAO SAPPORO」の一角に、1200冊の蔵書を読めるスペースがある。書籍ディレクターが選書を担当している。道新札幌圏版。
     札幌出身の芥川賞作家・加藤幸子が死去した。3月30日、87歳。

  • 『虹と雪のバラード』廃止残念7割

     道新札幌圏版《みなぶん特報班》は、地下鉄駅の札幌五輪テーマ『虹と雪のバラード』廃止の是非。「廃止は残念」が全体の7割を超えた。市は希望が多ければ復活する可能性があるとしている。
     道新カルチャー面。全国の女子大で、理系学部の新設が増えている。これまで理系学部に女性が少なかったのは「高校の進路選択の段階で高額の魅力を伝えきれていないのではないか」と2020年に建築学部を開設した武庫川女子大の教授。アーサー・ビナード《言の葉工務店》、桑原憂太郎の《道内文学 短歌》。
     道新10区新聞には、札幌・西区発寒にオープンした音楽専用ホール「クリークホール」(30席)の記事。音楽専門の編集者・小川直と妻の英李が、築50年の古民家を改修した。小樽在住のシンガー・ソングライター雷神古俣のライブが20日に時計台ホールで開かれる。指が動かなる難病を患い、独自の奏法を編み出した。北海道銀行本店の壁面に飾られていた本郷新、山内壮夫、佐藤忠良が1964年に制作したレリーフ『大地』の制作記録映像『三人の手』が、11日にSCARTSで上映される。

  • AIと文章

     河﨑秋子が母校北海学園大の入学式で祝辞を述べた。道新デジタルに全文掲載。主にAI文章について述べた。〈本を心から愛する読者の方や、日頃資料や論文に接している先生方など読むことに熟達している方ほど、文章の細かな癖や書いた人の人となりを、場合によっては書いた本人以上に嗅ぎ取ってしまいます。/そうなるとAI文章の上手さというのは、せいぜい文の表面を整えるぐらいの意味にしかなりません。むしろ文章作成のためではなく自分以外、人間以外の視点を獲得するために、AIを活用した方が有効であろうと個人的には思っています〉
     北海道教育大名誉教授の木村方一らが解説する『北海道絶滅動物館』(北海道新聞社)が刊行された。恐竜やナウマンゾウの復元図は、札幌のボールペン細密画家・浩而魅諭(ひろじみゆ)が担当した。

  • イサム・ノグチ生誕120年

     道新《発信》は「モエレ沼公園 イサム・ノグチ生誕120年」。2022年度のモエレ沼公園の利用者が98万人の過去最高を記録した。
     札幌の絵本作家かとうまふみによる『よつばのおはなし』原画展が、札幌・中島公園の657美術館で開かれている。657は中嶋児童会館と人形劇場「こぐま座」をつなぐ通路にある美術館。7日まで。札幌圏版。
     道新カルチャー面は、伊藤氏貴の《文芸時評》、五十嵐英彦の《道内文学 俳句》ほか。

  • 日本文化人類学会がアイヌ民族に謝罪

     日本文化人類学会は1日、アイヌ民族遺骨の不適切な取り扱いや当事者不在で行われてきた研究について反省し、謝罪する。前身の日本民族学会が1989年に「反省」の見解を出しているが、以後の活動に十分生かされなかったと総括している。同じ道新社会面には、アイヌ民族と和人の交流を描いた映画『シサ』の先行試写会の記事も。ロケ地の白糠町で31日に行われ、中尾浩之監督と出演者が記者会見した。松前藩士が主人公。秋に全国公開される。山海塾主宰の天児牛大が74歳で死去、3月25日。

  • アイヌ民族の戦後史

     道新札幌圏版。米バークリー音大の講師がジャズを教える「北海道グルーブキャンプ2024」のライブが、札幌芸術の森で開かれた。5年ぶり。バークリー音大のタイガー大越が指導した。
     第71回写真道展は、森町の高村忠峰の『薫炭なるベール』が大賞となった。29日に彫刻家の舟越桂、死去。72歳。2010年に亡くなった母道子は釧路出身。道新社会面。
     朝日新聞北海道面は《ポンペ物語 アイヌ民族の戦後史》。1960年代以降、アイヌ民族の復権や文化復興を目指し、さまざまな運動が盛んになった。1977年12月には、北海道経済史の北大教授が「アイヌの歴史は切り捨てる」と差別発言をしたことに反発した北海道ウタリ協会の結城庄司理事が、北大で座り込みをした。1974年、結城はシャクシャイン像の台座から「知事 町村金五書」の刻字を削り取ったとして、過激派との関係を疑われて逮捕される。1982年には豊平川で、約100年ぶりのアシエプノミを実行委員長として復活させた。

  • 北区の子どもに木のおもちゃ

     道新札幌版。札幌市北区が、区内で生まれた子すべてに木製のおもちゃを贈る事業「木々(きき)」を始めた。なぜ木か。北区は、市が管理する街路樹や公園の樹木が多く、伐採木が多く発生するのだと。円山動物園で販売している動物積み木を作っている「草の実工房もく」が製作する。道新札幌圏版。狸小路10丁目の「ひょうたん横丁」が、70年の歴史に幕を下ろす。
     サタデーどうしん文化・エンタメ。ハイメスコンクールの管弦打楽器部門は、江別出身の朝倉愛(クラリネット)が最優秀賞となり、海外研修費50万円が贈られた。優秀賞は、マリンバの稲葉百花(苫小牧出身)ヴァイオリンの中村洋太(札幌出身)テューバの藤田裕人(同)。《展覧会》は独立展北海道展。
     横路孝弘のオーラルヒストリーは道新社会面にも。道内マターについては、北方領土、核ごみの最終処分場文献調査、萱野茂のアイヌ語による国会質疑などに触れた。
     アサヒ北海道写真展で、札幌の吉田守登の『釣人』がアサヒ大賞を受賞した。

  • 三原順の世界

     道新カルチャー面は、東京で開かれている三原順(札幌出身)の「三原順の空想と絵本展」の紹介。山下和美(小樽出身)や笹生那実が始めた世田谷区豪徳寺のギャラリー「旧尾崎テオドラ邸」に、代表作の『はみだしっ子』の原画や、関連する遺品を展示した。テオドラ邸は築136年の洋館。《金曜シネマ》は話題作『オッペンハイマー』。
     札幌10区新聞。札幌出身のグラフィックデザイナー渡辺隆雄(1943〜2023)の回顧展「ワタキン 渡辺隆雄展」がマリヤギャラリーで4日から開かれる。北大正門前にあった金門堂書店の三男で、北海道学芸大札幌分校特設美術科を卒業後、東京のデザイン事務所を経て博報堂に入社。ホンダのスポーツカーやF1などの広告を手がけた。渡辺が遺したポスターや水彩画を展示する。10区新聞編集部がすすめる《本のじかん》は、本郷新の次男で俳優の淳が書いた『おやじとせがれ』(求龍堂)。
     朝日新聞夕刊1面は、この日に公開された佐藤栄作の沖縄密約問題を国会で追及した横路孝弘(当時社会党)のオーラルヒストリーの速報。沖縄戦で接収された土地の現状回復補償費400万ドルを、沖縄返還の協定に反して日本政府が秘密裏に肩代わりしたと毎日新聞が報じ、横路が国会で取り上げた。

  • 神田一明、長逝

     旭川の画家・神田一明が14日、89歳で死去した。彫刻家リチャード・セラは26日、85歳で死去。
     創成川の東地区で85年にわたって営業してきた銭湯「七福湯」が31日で廃業する。市内で3番目に古いという。札幌・北区の画家・多田伸司の水彩画展が、ギャラリー大通美術館で開かれている。道新札幌圏版。
     朝日新聞夕刊に、金沢での興味深い試み。「第1回金沢国際実験音楽祭」が3月6〜10日に開かれた。北陸にゆかりのベルリン、台湾、南米のアーティストを招いた。作曲家・足立智美の提唱。ボイスパフォーマンス、即興、電子音楽など。ローカリズムを突き詰めることが、世界へつながる事例であり、「わからないものや、わからない人に対する想像力の欠如」に気づかせ、「他者に対する想像力を鍛える」ことが究極の目標という。

  • 乗代雄介の流儀

     昨年12月に『それは誠』で織田作之助賞を受賞した江別出身の作家・乗代雄介。贈呈式で「歩くのが好きで、それを小説に生かしているつもりです」。東京都日野市に2ヶ月近く泊まり込み、朝昼晩と街の風景を見続けた。「(このような書き方をする作家は)ほかに思い当たらないが、それでも認めていただけたのは心強く思う」
     第65回北海道書道展の入賞者が発表された。大賞は土井伸盈(しんえい)の詩文書に決まった。道新社会面。

  • 一房の葡萄ふたたび

     道新カルチャー面。有島武郎の童話『一房の葡萄』の文庫本と絵本版『ひとふさのぶどう』を、中西出版が刊行した。昨年の有島没後100年を記念しての企画。ニセコ町の有島記念館によると、若い世代の有島の知名度が低下しているという。絵本は、なかいけいが絵を、けーたろうが文を担当した。北海道立文学館は、札幌出身の加清純子の油彩画『H子』を28日から公開する。苫小牧の苫美堂を経営する加藤和東(かずとも)が文学館に寄贈した。4月6日まで常設展示室に飾る。中島岳志の《論壇時評》は大相撲と「入日本化」の概念について。《漫画最前線》は榎本俊二『ザ・キンクス』。

  • いろりっこの会

     芥川賞作家・高橋揆一郎が設立した童謡や唱歌を歌う札幌の市民団体「いろりっこの会」の例会が250回を迎えた。1990年設立。高橋が作詞した『いろりっこの子守歌』をオープニングに歌っている。道新札幌圏版。

  • 富良野―新得間の記憶

     映画『鉄道員(ぽっぽや)』の撮影を担当した木村大作(84)の講演が、ロケ地の南富良野町で開かれた。映画に出てくる「幌舞駅」は幾寅駅がモデル。JR根室線富良野―新得間は3月で廃線になり、町が幾寅駅を保存活用する方針という。北海道立近代美術館では、第90回記念独立展北海道展が開かれている。道内巡回は2018年以来。道新社会面。
     同じ根室線の一部廃線をめぐる話題でも、朝日新聞北海道面は、ドラマ『北の国から』の舞台である布部駅をクローズアップ。駅前商店の店主坂口道郎に取材した。戦没した父の思い出、「汽車通」の様子、そしてドラマのロケシーンとの遭遇。田中邦衛、竹下景子、子役で出演していた吉岡秀隆、中嶋朋子の当時のサイン。撮り鉄たちの写真に、風景や景観を見直す新たな視点を与えられたとも言う。〈廃駅は残念だが、その後もこの風景は残る。最後にそのことに気づけただけでも救われた気がする〉
     ピアニストのマウリツィオ・ポリーニ死去、82歳。 

  • PMF2024にグランディ客演

     34回目となる今年のPMFの概要が発表された。7月10日から30日まで。首席指揮者はマンフレート・ホーネック。客演は次期札響首席となるエリアス・グランディ。日本ミステリー文学大賞の贈呈式が東京で開かれ、受賞した三笠出身の今野敏は「これからも書き続けることがミステリー界全体への恩返しになると覚悟を新たにしています」。井上靖文化賞は、写真家の石内都と遠軽出身の安彦良和に決まった。鹿追が舞台の映画『おしゃべりな写真館』は札幌の上映会が好評で、小樽、江別、旭川、釧路、北見でも上映することが決まった。道新社会面。
     九九が言えない子供たちを生む義務教育に警鐘を鳴らす『「九九」が言えないまま大人になる子どもたち』(寿郎社)が刊行された。著者の平山裕人は元小学校教員。九九を暗記したかどうかの点検は、教育課程で求められていないという。《展覧会》は南区のアーティストたちによる「ガパージュ 隙間のページ」。優れた写真家に贈られる周南市の林忠彦賞を、岩手の写真家奥山淳志の写真集が受賞し、来年1月に東川町文化ギャラリーでも受賞作写真展が開かれる。道新カルチャー面。

  • アイヌ文化PRコーナー移設へ

     札幌市は、サッポロファクトリーにあった「アイヌ文化PRコーナー」を、10月に地下鉄大通駅コンコースの大通交流拠点地下広場に移設する。アイヌ文化体験や工芸品購入ができる。広場にあった大通情報ステーションは3月で廃止する。地域に根付く食文化を認定する文化庁の「100年フード」に、石狩鍋が選ばれた。すでに釧路のそば、余市のひる貝カレー、帯広の豚丼が認定されている。道新札幌版。
     道新カルチャー面。札幌出身のトライプレインがデビュー20周年を迎え、ベストアルバム2枚を同時発売し、47都道府県ツアーも行う。《金曜シネマ》は『COUNT ME IN 魂のリズム』。鹿追町を舞台にした映画『おしゃべりな写真館』が帯広に次いで札幌でも上映される。

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