この3日ばかり、ビビビッと来る記事に出会えず、潜伏しておりました。道新札幌圏版のシリーズ《ディープに歩こう》の第8部狸小路編⑦は、タイトルが「ブラタヌキ」。言わずと知れた「ブラタモリ」のもじりだ。街歩き研究家の和田哲が案内人。西1丁目にある通称「狐小路」は意外にも南北を貫く中通り。酒屋「三国屋」の敷地内に作った小道で、その経営者は陸上で五輪金メダリストとなった南部忠平の父・源蔵だったとは初めて知った(男を化かす女がいたから狐?という由来はどうかと思うが)。2丁目にあった芝居小屋「東座(のちの立花座)」、3丁目の劇場「遊楽館(のちの松竹遊楽館)」、5丁目は開拓使官舎の跡地…などは、地元民や高齢者を除けば知らない人も多かろう。8丁目から10丁目にかけては「鈴蘭灯」があって、鈴蘭街と呼ぼうとしていた時期もあったとか。こういう情報の蓄積も大事。デジタル版には、駅前通の拡幅が、3丁目と4丁目を地下でつなぐ計画に結びつき、地下街建設のきっかけになったとある。地下街の建設は、札幌冬季五輪に合わせた地下鉄開業と表裏一体で進められたと認識していたが、実はそれ以前から構想があったということか。確認してみたい。
植物学者・画家の鮫島惇一郎が死去。1月7日、97歳。八代亜紀が死去。12月30日、73歳。『舟唄』の「ダンチョネ節」は、漁師の悲哀を歌った俗謡で、もとは神奈川県の三浦半島が歌われているらしいが、どうしても北海道に重ねて聴いてしまうのです。
ブラタヌキ
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