北海道の児童文学

 道新の中高生まなぶん《北の事始め》101回目は「児童文学」。1952 年に創設された日本児童文学者協会で、加藤多一、後藤竜二といった作家が活躍した。道内では明治末に、旭川で『少年乃北海』、倶知安で『後志学の友』という児童向け雑誌が刊行された。児童文学研究家の柴村紀代は、北海道の児童文学は、支部沈黙や坪松一郎らの童謡に始まったという。代表的な作家として、開拓農家の暮らしをよく知り、作品に取り入れた加藤、後藤のほか、小笠原洽嘉、有島希音、富盛菊枝、升井純子の名前を挙げている。
 道新社会面には1984年にマッキンリー(デナリ)で行方不明になった植村直己が、1973年にグリーンランドで撮影したとされる未公開写真を、北大の北極研究者日下稜が発見したとの記事。100歳のの書家中野北溟は、札幌市に書731枚(評価総額13億6200万円)を寄贈した。


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