三原順の世界

 道新カルチャー面は、東京で開かれている三原順(札幌出身)の「三原順の空想と絵本展」の紹介。山下和美(小樽出身)や笹生那実が始めた世田谷区豪徳寺のギャラリー「旧尾崎テオドラ邸」に、代表作の『はみだしっ子』の原画や、関連する遺品を展示した。テオドラ邸は築136年の洋館。《金曜シネマ》は話題作『オッペンハイマー』。
 札幌10区新聞。札幌出身のグラフィックデザイナー渡辺隆雄(1943〜2023)の回顧展「ワタキン 渡辺隆雄展」がマリヤギャラリーで4日から開かれる。北大正門前にあった金門堂書店の三男で、北海道学芸大札幌分校特設美術科を卒業後、東京のデザイン事務所を経て博報堂に入社。ホンダのスポーツカーやF1などの広告を手がけた。渡辺が遺したポスターや水彩画を展示する。10区新聞編集部がすすめる《本のじかん》は、本郷新の次男で俳優の淳が書いた『おやじとせがれ』(求龍堂)。
 朝日新聞夕刊1面は、この日に公開された佐藤栄作の沖縄密約問題を国会で追及した横路孝弘(当時社会党)のオーラルヒストリーの速報。沖縄戦で接収された土地の現状回復補償費400万ドルを、沖縄返還の協定に反して日本政府が秘密裏に肩代わりしたと毎日新聞が報じ、横路が国会で取り上げた。


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